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中医営膳会通信 (No.41~)

◆中医営膳会通信(44)◆香港薬膳体験ツアー「薬膳の本場香港で学んで味わう忘年会です!」(参加報告)

こんにちは。「薬膳講師養成講座」名古屋クラス1期生の新谷歩です。

2018年12月20日~23日に、今年も研究会の香港ツアーが開催されました。

総勢12名でわいわい楽しい道中。無事全員帰国、お土産も無事日本到着ということでレポートを書いております。

(到着、初日のオリエンテーションディナー)

今回の香港薬膳体験ツアーを通じて学んだのは「老湯」。香港のおふくろの味。

老湯というのは一つのスープのレシピを指すのではなく、三因制宜に則ってその時々で作るスープの総称のようです。 2日目、香港浸會大学の党毅先生の講義では、10種類ほどの老湯のレシピを紹介していただきました。 配合は家それぞれで微妙に違うわけですが、どの季節に、どう滋補するために、どんなスープを飲むのか、 というレシピはすぐに自分の生活に生かせるもので、興味深いものでした。老湯は必ず肉や魚を入れて煮込み出汁にするという事も知りました。 お肉の場合は鶏や豚の赤身を使うそうです。

3日目、「国際薬膳専業資格評審認定委員会」会長でもある候平先生による老湯実習では、心脾両虚にいい老湯を作っていただき、 ランチタイムにローカーボのお弁当と一緒に頂きました。前日に党先生にも習った通り、約2時間煮込みましたよ。 材料は数種類の中薬。そして冬虫夏草サプリを煮込んだスープに後入れするという、伝統と現代の技を合わせた画期的な老湯でした。

ではここで旅のグルメレポートを。

ビジュアルの衝撃第1位は何といっても子豚の焼いたのではないでしょうか。香港について最初のお皿がこれだったのも衝撃が大きかったです。 が、味は良くて、結構おかわりしました。皮がパリパリでお肉はしっかりしていて。こちらのお店では、龍魚や黄鶏などもいただきました。

2日目のランチは香港浸會大学の学内レストランにて飲茶を。日本でも定番の点心や、腸粉、陳皮入りの牛肉団子、、チャーシュー饅、 そして蓮子餡の饅頭など。少しずつシェアしましたが満腹でした。

こちらでは、卓上でお皿やお箸を水洗する独特の文化を体験したり、取り箸について教わったりという文化学習もでき、面白かったです。

3日目の夕食では、干しなまこやあひるの水かき、烏骨鶏、グアバ、など日本ではあまり食べられない食材のオンパレード。これが全部美味しい。 こんなに美味しくて、しっかり滋補される。美味しくなくては薬膳じゃない。という梁先生の名言がしっくり来ますね。

たまたま冬至だったこともあり、デザートに「湯圓」を出してくださいました。香港では「家族で丸いものを食べて円満に」 の願いを込めてお団子を食べるんだそうです。中に黒ゴマ餡の入ったお団子が、ピリッと生姜の効いた温かいシロップの中に。 体も心も温まるデザートでした。

お勉強の話に戻りますが、2日目に香港浸會大学の資料館や博物館にて、珍しい生薬見本を見学させてもらいました。 高品質なものが多く、ここでも皆さん目が輝いていましたね。面白かったのは、人参で出来た仙人。 見ているだけで何だかすごく気が補われて、幸せになれそうな気配でした。 図書館にも入れていただけて、貴重な資料にも心はずむ時間を過ごしました。

研究会の香港ツアーのもう一つの目玉。Polly先生の爪周り血管で美健度チェック!

爪の周りにある毛細血管の流れ具合や、組織中にある微小片を見てもらいますが、爪のへりのどの辺りにそれが起きているかによって、 どの臓腑経絡にどんな不具合があるかを判断されているそうです。ちなみに私は、「この辺が真っ白だから、肩がとても凝ってますね」と言われました…。 あと貧血と心虚。その通りです。肩回りはその後、低電流を発生させる機械でほぐしてもらえます。 凝滞しているところにそれを当てられると、皮膚とそのすぐ下の筋肉が引っ張られます。 痛くはないんだけど、自分の腕や首が勝手に動いてマリオネットみたいになっておかしくて笑えて来ます。 凝滞具合によって引っ張られる強さも違うのが自分でも分かります。是非体験してみてほしいです。

3日目の夕食会場では、国際薬膳講師、国際薬膳茶師、薬膳茶アドバイザーの認定証授与式も行われました。 高層からの夜景が眼下にキラキラ輝く中、授与された方々のお顔も輝いてました。誠実な薬膳師がこれからもこうやって増えていくと良いですね。

薬膳茶講座で中国茶の講義をしてくださった池田先生から、生徒を代表してあいさつがありました。研究会会員みんなで、梁先生の薬膳に対する真摯な想いを日本にしっかりと広めていきましょう。

そして、党先生からは大事なお茶の研究資料を、研究会にプレゼントしていただきました。素晴らしい!胸が熱くなりました。

3泊4日の香港ツアー。学びも食もその文化も盛り沢山すぎて、まだ頭の整理がしきれていませんが、これは来年も参加したい!
今年参加できなかった方も是非、来年はご検討されることをお勧めします。

多謝!再見!

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中医営養・薬膳学研究会
(2019.01.20)

 


◆中医営膳会通信(43)◆薬膳体験イベント:薬膳忘年会2017(報告)

皆さま、こんにちは。中医営膳会の若槻です。
先日開催しました薬膳体験イベントのご報告をいたします。

毎年恒例となりました懇親会ですが、今年は12月18日、銀座の御膳房ガーデン様をお借りして、皆さまに季節に合わせたオリジナル薬膳を体験していただくことができました。師走の、月曜日の夜にもかかわらず、50名の方にお集まりいただくことができました。また、北京中医薬大学日本校の先生方や、先日のイベントでお世話になりましたツムラ様からもお越しくださり、大変賑やかな会となりました。ご多忙のところご参加いただき、ありがとうございました。

修了証を手にパチリ 修了証を手にパチリ

さて、プログラムの第一部、薬膳茶アドバイザー資格認定証授与式では、2017年度第2回試験に合格された方々へ、梁ペイ代表から証書の授与が行われました。
学ばれたことをご自身、ご家庭、お仕事などに活かし、ますますご活躍されることをお祈りいたします。おめでとうございます。

第二部では、「薬膳の理論と実践をコラボさせるには~空間、食器、食材、レシピ、そして・・・~」と題し、御膳房グループ代表の徐耀華氏と、本会梁ペイ代表とのスペシャル対談が行われ、お店の空間やメニューの設計と薬膳とのコラボレーションなどのお話を聞くことができました。

特に印象に残っているのは、お店の空間の設計です。自然豊かな雲南を想起させるように、店内中央には大きな木が枝をのばし、小鳥が遊んでいるのですが、実は、小鳥はお店の外壁からお客様を店内へ案内しているそうです。そして、ちょうど木の上に当たる天井には大きく円が描かれ、五色に色が変わっていきます。その円に注目し、円は陰陽にも通じ、真ん中には生きている木があること、中医学の視点からみると、このような空間では、動きがあり、流れることは生きることであるという梁ペイ代表の言葉が記憶に残ります。

舞い飛ぶ鳥たち いざ、お店のエントランスへ 大きな木と五色に輝く天井

さて、お話の後は、いよいよお楽しみのお食事です。中医営膳会スペシャル薬膳コース料理は、楽しく美味しいだけでは終わらないのが中医営膳会の中医営膳会たるところです。今回は、中医営養学の性味表に加え、現代栄養学の食品成分表も、一品ごとに付いた薬膳解説書付。飲物をいただきながら、まずは梁ペイ先生から、施膳方針の解説です。

コース全体の施膳方針は「温養脾胃、滋補肝腎」。 気候と、忘年会が続くこの時期の事々を配慮した施膳方針だそうです。 一品一品を見てみると、「前菜六種盛り合わせ」では冷たいお料理だけれど食材は温性に傾いていたり、「百合根とセロリの炒め」は陰を補う方針だけれどその一皿としては平性となっていたり、また、再び全体を見渡すと陰陽のメリハリが効いた、バランスがとれたコースとなっています。
締めくくりの一品、「滋養薬膳炊き込みご飯」は甘酸っぱいおこわで、デザートにもなります。よく飲んでよく食べた後に脾胃を整える施膳方針で、忘年会シーズンのお身体の状態も考えられた一品です。おなかいっぱいになりましたが、全くもたれることなく快調でした。
お料理は全てで9品。上品な味、彩り美しく、「雲南はキノコの王国」と徐代表がおっしゃっていたように、何種類ものキノコを味わうこともできました。

このイベントの画像や
参加者の方々の声などは、
本会公式FaceBookでも
ご覧いただけます。
営膳会FaceBookへ
小鳥が食卓へ導くように、施膳方針解説が脳内へ知識を届け、より美味しく身体にも効く食事になり、薬膳解説書を片手に薬膳を知る仲間と食材やお料理について語り合える機会もまた、お料理を美味しくさせ、楽しいお食事の場としていただけたのではないでしょうか。

薬膳体験イベントが本年最後のイベントとなりましたが、来年も有意義なイベントを企画していく予定です。変わらずお力添えいただきますよう、お願い申し上げます。
本年はありがとうございました。良いお年をお迎えください。

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中医営養・薬膳学研究会
(2017.12.31)

 


◆中医営膳会通信(42)◆2017年度春期薬膳講師養成講座を受講して
2017年度春期に薬膳講師養成講座全12回を修了された堀内 寿美江さんにご執筆いただいた、受講のご感想をご紹介します。
 

皆さまこんにちは
2017年度春期薬膳講師養成講座を受講した 堀内 寿美江 です。

薬膳講師養成講座を受講して、「私はどれだけ多くの人に薬膳を伝えられるようになれるのだろうか?」 「半年間では短いのではないか?」 と少し不安な気持ちのまま講座を受けました。

国際中医薬膳師に合格しその後も勉強を続けてきました。
これまでの勉強は科目ごとでしたが、この講座では臓腑ごとに 中医基礎理論~弁証論治までまとめていくことで全ての科目のつながりが見えて、 理解が深まりました。

講義では梁ペイ先生が具体例を挙げて説明し、質問には分かるまで教えて下さり、 回を重ねるごとに不安な気持ちもなくなりました。

最終日のミニトレーニングでは各自テーマを決めて資料作成と発表を行います。
受講生同士の発表内容も勉強になり、また受講生との繋がりもでき、楽しい講座でした。

Skypeレッスンも可能なので、東京まで通えない方も受講できます。
画面を通して梁ペイ先生の薬膳に対する熱い思いも伝わってきます。

受講して本当によかった!! ここで学んだ知識を正しく人に伝えていきたいと思います。
半年間ありがとうございました。

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中医営養・薬膳学研究会
(2017.10.27)

 


◆中医営膳会通信(41)◆香港薬膳体験ツアー「秋の香港で本場の薬膳を学び・味わう」(参加報告)
本会が初めて挙行した香港薬膳体験ツアー(2017年9月13~16日:3泊4日)のレポートです。
 

こんにちは。小松令子と申します。4月から北京中医大日本校で薬膳の勉強をスタートさせた初心者です。

会社の同僚から香港のスープは家族の体調や季節などを加味して作られるスーパー薬膳おふくろの味と聞き、香港にスープ留学したいなんて話で盛り上がった矢先メルマガでツアーの案内を受信し、しかもスープの講座があると知りこれはもう行くっきゃない!って感じで参加する事に!

パスポートが切れていたので慌てて取りに行きあっという間の羽田からワクワクのテイクオフ to 初香港!

まず感じたのは香港の人は元気ハツラツ。健康長寿国を肌で感じました。しっかり歩いて目的を持って体にいいものが身近にあってとにかくエネルギッシュ。
さぁオクトパスカードをゲットしてレッツゴー!

ツアーメンバーと漢方薬局、乾物街、果物市、道具街と香港の街も目一杯堪能。
スーツケースに入る量を気にしつつお買い物を楽しみました。
そして食いしん坊の私にとって香港の食は格別のおいしさでした!次から次と食べた事のないお料理が出てきて大興奮でした。お店を厳選して下さった関係者の方々に感謝です。


  * * *

そして特筆すべきはこのツアーでしか出来ない貴重な体験が出来た事です。

〔その1〕
「香港薬膳食療研究会」の会長を務めておられる侯平先生から、「老湯」の歴史、文化から作り方までをご教授いただきました。豚の肺と生オリーブを使った珍しいスープを食べれてまさに直に食文化に触れる事が出来スープ留学を目指す私には本当に貴重な体験でした。


  * * *

〔その2〕
香港浸會大学を訪問し、梁ペイ先生の大先輩で、現在の薬膳の世界で第一人者と言われている党毅先生による『中医飲食療法の歴史と応用』について、ご教授いただきました。『茶療』『豆療』『花療』『粥療』『酒療』『湯療』はとても興味深かったです。お忙しい中時間を作って頂いた先生に感謝で一杯です。
授業の後に素晴らしい学食で美味しいランチも頂けて思い出に残るこれもまた貴重な体験でした。どれも美味しかったけどチャーシュー饅が特に気に入りました。


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〔その3〕
お肌ピカピカで美しく元気なポリー先生の最新医療技術の一つとして注目されている「毛細血管画像評価システム」の施術体験も出来ました。人間ドックで結果を待つよりドキドキの体験。ポリー先生の施術を受けられる場所が日本にあったらいいのになぁ。
まずは施設についての説明を聞きます
《クリックで大きな画像》   それぞれ、血圧を測ってもらい
《クリックで大きな画像》   一人ずつ、Polly先生の診断を受けました
《クリックで大きな画像》


今回の目玉、毛細血管画像評価システムが映し出した参加者の毛細血管の画像
《クリックで大きな画像》   血液サラサラなPolly先生の画像。
細い毛細血管の隅々まで血液が行き渡っています
《クリックで大きな画像》   最新鋭の器具を使ったマッサージも体験しました
《クリックで大きな画像》


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ディナーではお世話になった先生方とご一緒させて頂き楽しいひと時を皆で分かち合えて参加出来て本当に良かったです。そしてツアーメンバーと知り合いになれた事もとても嬉しかったです。

全部お見せできなくて残念です
《クリックで大きな画像》   全部お見せできなくて残念です
《クリックで大きな画像》

全部お見せできなくて残念です
《クリックで大きな画像》   全部お見せできなくて残念です
《クリックで大きな画像》
あっという間に最終日。ディナーを前に記念撮影
《クリックで大きな画像》   この晩のお料理は、前菜4品を含め全13品の豪華さ!
《クリックで大きな画像》   全部お見せできなくて残念です
《クリックで大きな画像》

  * * *

まだまだ話は尽きませんがマイテーマであったスープを毎回ディナーで堪能出来て私の中でスープへの思いは益々深まり美味しく体にいい薬膳マイスープを作る目標が出来ました。私の拙い文章を読んで下さってどうもありがとうございました。
最後に今回のツアーを企画して下さった梁ペイ先生と関係者の皆様、ツアーメンバーに感謝感謝です。ありがとうございました!

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中医営養・薬膳学研究会
(2017.10.19)

 


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