中医営膳会のロゴマークは、中国哲学の要である陰陽五行思想に基づいています。
陰陽五行思想は、古くは殷周時代の文献にも表れ、戦国時代に体系的に整理されて、現代に至っています。
中医営膳会のロゴマークの周囲を象る青・紅・黄・白・玄(黒)の五色の輪は、それぞれ木・火・土・金・水の五行を表しており、中医学の世界では、これらを酸・苦・甘・辛・鹹(塩辛い)の五味に対応付けています。
一方、マーク中央の天秤は、西欧でも昔から薬学・医学・化学を表すシンボルとして使われてきた図案ですが、本会のマークでは、「五臓のバランスを整える」ことの重要さを強調するために中央に配置されています。
五行思想では、五つの「行」の間に、「水は木を生ずる。木は燃えて火を生ずる。灰は土に変わる。金属類は地中に埋蔵されているので土は金を生ずる」という「相生」や、「水は火を消す(剋する)、金属は火で溶かせる、金属製の道具は木を切り倒せる、木は地中深くに根をおろし、土の養分を奪う、川や池の水は土提によって堰き止められる」という「相剋」が展開されるなど、非常に複雑多岐な独特の思想世界を形成し、中医学の世界でも病理(なぜ病いが起き、どうしたらそれを治すことができるのか)を解き明かす基本理論として今日に至っています。
天然由来物質・成分であるからといって、無害であるとはいえません。薬効絶大な良薬といえども万人に常に有益であるとは限らないのです。
プロとして薬膳を教え、提供する立場に立つ方々には、中医学、中医営養学、中医薬膳学の理論を着実に身に着け、実践していってもらいたい。そのために、正しい知識を伝える場を提供すること、それが我々中医営膳会の使命だと考える次第です。
※ 本会のロゴマークは、本会の登録商標です(登録5638238号商標)