李先生による講義の様子《クリックで大きな画像》

皆さん、こんにちは、中医営膳会「薬膳講師養成講座」第三期生の近藤です。
中医営膳会シリーズ講座、「明快に食べ、快適に生きる~食の本質を探る(全3回)」の報告をいたします。

今回は贅沢にも隔週で3回の講義を拝聴することができました。
李玉棟先生の問いかけに、頭をフル回転させながら、現代医学と中医学の古典とを往復していたように思います。

現代では研究がすすみ、ある特定の栄養素の効果が謳われ商品化されています。“1個のオレンジやレモンからとるビタミンCの何倍の含有量!!”の宣伝文句になんとなく、「いっぱい入っているほうが体によさそう~」など手に取るシーンはみなさん思い当たることと思います。“有用の用と無用の用”のお話があり、建設的に“有用の用”だけを抽出して効果的に使ったらどうだろうか、という欲に近い願望を叶えることができる技術がある現代ならではの動機から行われたことが、よかれ、に結論づかない矛盾があちこちで起きているそうです。

“有用の用”は“無用の用”と一緒に一個体として存在しているからこその有用の用であるということが根底にあることが何よりの重要なことであるとわかりました。
陰陽魚太極図のように体の果てしない宇宙の存在に目向ける、自分の体が何を求めているかを知る、そうすることでおのずと導き出される答えがあるように感じました。
ということは、安直にスーパーフードブームに踊らされている場合ではないですね。

整体観念と弁証論治を駆使して全体を見極めること。そこからすべての現代の病がみつかるように思えます。人も自然の一部です。初心に立ち戻ること、それをいつも心に留めようと思います。

みなさんも中医学営繕会のシリーズ講座に是非ご参加ください。

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中医営養・薬膳学研究会
(2016.07.17)