中医営膳会は、皆様のご助力・応援をいただき、創立3周年を迎えることができました。この場を借りて、厚くお礼申し上げます。
近年、自然食品回帰は日本や中国に限らず、世界中でプームとなっています。この流れの中で、薬膳の考え方や価値観が改めて見直され、日本でも「薬食同源」の言葉が広く使われ始め、段々定着するようになってきました。薬膳料理教室や薬膳レシピが、春夏秋冬の日本の四季を多色多彩に飾る花々のように咲いています。
裏付けのないブームはいつか去ってしまいます。しかし、咲いた花が実を結べば、また花が咲きます。薬膳の花が年々着実に咲き続けるためは、その時々に着実に実を結ばせる必要があります。 正しい薬膳知識をきちんと身に付けた人材が必要だ。その思いから本会を立ち上げ、第1期「薬膳講師養成講座」を開講したのは2011年、今から3年前のことでした。
振り返れば、以来の3年間には、 東京、名古屋、京都でそれぞれ、講師養成・実践・応用薬膳・薬膳茶などの講座を開講することができ、これまでに本会が認定した「薬膳講師」は36名となり、各種講座をご受講いただいた方は延べ数百名にのぼります。また、2年前に発行を始めたメールマガジン(毎月1回発行)は既に23号を重ね、多くの方々にご購読いただいています。 さらに、創立2年目の2013年には、本会が「世界中医薬学会聯合会 薬膳食療専業委員会」の団体会員になるとともに常任理事・理事にも就任させていただき、薬膳発祥の地中国との交流チャネルを確立することができました。これにより、薬膳に関する中国及び諸外国の動向を日本の皆さまにお伝えする、薬膳に関する最新の教材・資料を請来するなどの道が開き、日本における中医営養学・薬膳学の普及を助け、真の薬膳プロフェッショナル育成を目指す足がかりが掴めました。
3年間、応援して下さった皆様、よく支えてきていただいたスタッフの皆さん、本当にありがとうございます。 これからも、微力ながら力を尽くし、「正しい知識を正確かつ誠実に伝えていく」という本会創立の理念に基づき、薬膳人材の育成、薬膳知識の普及に、精力的に頑張ってまいります。皆さんが真の薬膳の勉強に励んでいただくお手伝いができればこれほどの喜びはありません。
今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
2014年9月吉日
中医営養・薬膳学研究会
代表 梁 ペイ